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デッドマン・ワンダーランド Deadman Wonderland

月刊少年エースにて連載中の、片岡人生および近藤一馬によるデッドマン・ワンダーランドの英語版コミックです。また デッドマン・ワンダーランドの北米版アニメDVD もあります。

デッドマン・ワンダーランド Deadman Wonderland 英語版コミック

デッドマン・ワンダーランド 日本語オリジナル版

デッドマン・ワンダーランド 英語版

東京大震災から10年が経過した世界。疎開先の中学に通う五十嵐丸太は平凡な生活を送っていたが、ある日学校に「赤い男」が現われ胸に赤いダイヤを打ち込まれる。その後赤い男はクラスメート全員を殺害し、丸太はその罪を着せられてしまう。無実の罪で死刑を宣告された丸太は、完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」へ収容される事になるのだが、そこで丸太を待っていた運命は…という感じの作品です。

この作品の英語版は翻訳漫画出版大手の Tokyopop から現在のところ第4巻まで発売されていますが、その出版社の Tokyopop が2011年5月をもって北米における翻訳出版事業から撤退してしまいました。ですから他の出版社が新たにライセンスを取得しない限り、残念ながら5巻以降の英語版が発売される可能性はほとんどありません。また今後在庫が希少となる可能性もありますので、この作品の英語版に興味のある方は早めに買っておかれた方が良いでしょう。

ササメケ Sasameke

少年エースにて連載されていた、ゴツボ×リュウジによるササメケの英語版コミックです。

ササメケ Sasameke 英語版コミック

ササメケ 日本語オリジナル版

ササメケ 英語版

長浜楽市は小学校の頃から全国に名が知られる程のサッカーの天才だったが、中学生の時に両親の都合でイタリアで暮らす事になり、そこで自分のサッカーがまったく通用せず挫折を味わう。帰国後、県立の普通の高校に通うことになった楽市だったが、イタリア帰りという評判が先行してしまい、無理やりな形でサッカー部に入部させられてしまう。気の進まない楽市であったが、一部の個性的なメンバーと凡庸なその他大勢の仲間に囲まれて、なし崩し的にサッカーを始めるのであった…という感じの作品です。

この作品の日本語オリジナル版は全5巻ですが、英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press より、1冊に2巻半分の話数を収録したオムニバス形式で全2巻で発売されています。この手の本は1冊がちょっと分厚くて少し読みにくいという欠点もありますが、お値段は割安となりますのでお買い得です。

RATMAN ラットマン

月刊少年エースにて連載中の、犬威赤彦によるRATMAN(ラットマン)の英語版コミックです。

RATMAN ラットマン 英語版コミック

RATMAN 日本語オリジナル版

RATMAN 英語版

正義のヒーローが現実の存在として経済活動にまで組み込まれている世界の少年・葛城修斗はチビと馬鹿にされながらも正義のヒーローを目指していた。そんなある日、修斗は悪の秘密結社「ジャッカル」に誘拐され、策略によって悪のヒーロー「RATMAN」として活動する事になってしまう。自分の夢とは真逆に、正義のヒーローと戦う日々に苦悩する修斗だが、彼の運命やいかに!?…といった感じのバトルアクションヒーロー作品です。

なんとなくアメコミのヒーローものに、日本の漫画(コメディ?萌え?燃え?)のテイストをミックスしたような印象のある作品ですね。この作品が北米で受けるかどうかは、個人的には非常に気になる所です。しかし残念ながら英語版の出版元である Tokyopop が2011年5月をもって北米における翻訳漫画出版事業から撤退してしまいましたので、英語版コミックでの人気はこれ以上盛り上がりそうにないように思えます。アニメ化されたりしたら人気に火が着きそうな気もしますが…

機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles Mobile Suit Gundam Lost War Chronicles

プレイステーション2用ゲーム、機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chroniclesの漫画を英語に翻訳した英語版コミックです。ガンダムエースにて連載、作画:夏元雅人、全2巻。

機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles 英語版コミック

機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles 日本語オリジナル版

機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles 英語版

ジオン軍と地球連邦軍の一年戦争のさなか、連邦軍による大反攻作戦によって地球上のジオン軍は劣勢に立たされていた。そんな中、撃破した連邦軍のモビルスーツからマ・クベ司令が密かに所有していたといわれる軍資金が連邦軍の手に渡っているという情報が得られる。大量の金塊とも噂される軍資金を巡ってマット率いる連邦軍モルモット部隊とケン率いるジオン軍外人部隊の戦いが始まる…という感じのストーリーです。

ゲームの発売が2002年というから結構昔のように感じますが、一年戦争を扱った作品のなかでは新しい部類に入りますかね。ですから年齢を問わず楽しめる作品なのではないでしょうか。

全2巻というボリュームも、あまり英語に自信の無い初心者の方にはおすすめです。それでも不安な方は日本語版と併せて購入するとより楽に読むことができますが、高校生程度の英語力があって時間をかければそれほど難しくはないと思います。

機動戦士ガンダム00 Mobile Suit Gundam 00

超人気ロボットアニメ・ガンダムシリーズの、機動戦士ガンダム00(きどうせんしガンダムダブルオー)の漫画版と小説版の英訳バージョンです。

機動戦士ガンダム00 Mobile Suit Gundam 00 英語版コミック&ノベル

機動戦士ガンダム00 日本語オリジナル版

機動戦士ガンダム00 英語版

ガンダム00についての説明は特に必要ないでしょうね。長いガンダムシリーズの作品群の中でも新しい部類に入る作品で、テレビシリーズでは今のところ最新作となっています。この作品は大変人気となりましたから、数多くの関連書籍が発売されていて、そのうちのいくつかが英語に翻訳されているので、以下で説明いたします。

数多くあるガンダム00の漫画のうち英語に翻訳されているのは、まずケロケロエースにて連載されていた大森倖三による漫画がファーストシーズン全3巻、セカンドシーズン全4巻でリリースされています。Amazon のページでは作者名が “Kouzoh Ohmori” や “Kozo Omori” と英語表記が統一されてませんが、表紙の絵柄その他から判断すれば特に迷うことはないでしょう。

次に外伝作品として、月刊ガンダムエースで連載されていた ときた洸一(Koichi Tokita) による “機動戦士ガンダム00F” が “Gundam 00F” というタイトルで全4巻が発売されています。ガンダム00の漫画作品は日本語では他にもたくさん発売されていますが、英語版が発売されているのは残念ながらこれら2作品のみとなります。

次に小説版ですが、木村暢(Noboru Kimura)の執筆によるライトノベルがファーストシーズン全3巻、英語に翻訳されて発売されています。日本語オリジナル版はセカンドシーズン全5巻も発売されていますが、こちらが英語化されるかどうかは未定です。

これだけたくさんの英語版書籍が発売されていると、ご自分の英語レベルに合わせて作品を選んで買うことができて良いですね。英語力に自信のない方はまず漫画版を購入されると良いでしょう。そしてある程度英語で本を読むことに自信がついてきたら小説の英語版にチャレンジしてください。小説を英語で普通に読めるようになる頃にはかなりの英語力がついているはずです。

黒鷺死体宅配便 Kurosagi Corpse Delivery Service

サイコエースから連載がはじまり、その後多くの漫画誌を渡り歩いた後に現在ヤングエースにて連載中の、原作:大塚英志・作画:山崎峰水による黒鷺死体宅配便の英語版コミックです。

黒鷺死体宅配便 Kurosagi Corpse Delivery Service 英語版コミック

黒鷺死体宅配便 日本語オリジナル版

黒鷺死体宅配便 英語版

タイトルや表紙の画像から解るとおりホラー漫画ですね、最近はホラーのヒット作がでてないのでこの作品にもがんばってもらいたいです。話の筋としては、それぞれオカルトチックな不思議な能力をもった仏教大学の学生5人が、不慮の死を迎えた死者の望みを聞きいれ死体を運び報酬を得るというものです。なんでもハリウッドから映画化のオファーがあったようで、いつになるかは解りませんが映画になったら観て見たいですね。

なおこの作品とは直接関係は無いですが、英語版の出版元である Dark Horse Comics が出版している英語版コミックについては、 Amazon のサイトで試し読み(なか見!検索)できるようになっているものが多いです。おそらくは Dark Horse Comics の人が Amazon で登録しているのだと思いますが、こういう細かな気配りができる出版社の作品は安心して買う事ができますね。

がぁーでぃあんHearts Guardian Hearts

月刊少年エースおよび少年エース桃組にて連載されていた、天津冴(あまつさえ)によるがぁーでぃあんHeartsの英語版コミックです。全8巻。

がぁーでぃあんHearts Guardian Hearts 英語版コミック

がぁーでぃあんHearts 日本語オリジナル版

がぁーでぃあんHearts 英語版

私は見た事ありませんが、この作品はOVA化もされていますね。お話としてはよくある “ごく普通の主人公の家に、突然謎の美少女がやってくる” 系の物語です。萌えを前面に押し出した描写とストーリー展開がウリの作品ですね。

こういう作品が決して嫌いでは無い私ですが、あえてこの手の作品の英語版を買うかどうかは微妙な所です。萌えの力とリビドーで英語学習というのもかなり効果はありそうな感じですが、特にこの作品が大好きだというのでなければ、この作品を選ぶ必然性がありません。

ただそれだけに、1冊だけ買ってまた別の作品に手を出せる気楽さがあるように思います。本当に大好きな作品だと全巻揃えたくなるのが人情なのでそういう訳にもいきません。英語版コミックチャレンジにとりあえず1冊買ってみようという場合には最適な作品かも知れませんね。

花子と寓話のテラー Hanako and the Terror of Allegory

月刊少年エースにて連載されていた、えすのサカエによる花子と寓話のテラーの英語版コミックです。全4巻。

花子と寓話のテラー Hanako and the Terror of Allegory 英語版コミック

花子と寓話のテラー 日本語オリジナル版

花子と寓話のテラー 英語版

この作品のタイトルの “テラー” とは、「話をする人」という意味の “teller” だとばかり思っていましたが、「恐怖」という意味の “terror” なんですね。おそらくどっちの意味もかけているんでしょうけど。またこの作品で言われる “寓話” というのも本来の意味ではなく、ほとんど「都市伝説」という様な感じで使われていますね。意図的に使ってるんでしょうが、ちょっとややこしいです。

お話としては様々な都市伝説を題材に、怪奇現象に巻き込まれる探偵のような仕事を職業にする男の物語です。ありがちな探偵ものの設定に、都市伝説を織り交ぜるというのがこの作品の特徴でしょう。探偵助手は花子さんです。題材とされる都市伝説も花子さんの他に、「ベッドの下の男」「口裂け女」「人面魚」「合わせ鏡の悪魔」「テケテケ」「ピアスの穴と白い糸」「隙間女」「メリーさん」など、全国的に有名な日本の都市伝説があります。しかし英語版で読む海外の人たちは元ネタを知らないでしょうから、どんな感想を持つのか気になるところではあります。

機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル Mobile Suit Gundam École du Ciel

ガンダムエースで連載中の、美樹本晴彦による機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル 天空の学校の英語版コミックです。

機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル Mobile Suit Gundam École du Ciel 英語版コミック

機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル 日本語オリジナル版

機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル 英語版

しかしガンダムシリーズは派生作品が多くて全部の作品を追うのは大変ですよね。それでも網羅するのがガンダムファンだと言われれば、私はファンの資格はないのかも知れませんが、基本的には宇宙世紀ものを中心にチェックしています。

というわけで宇宙世紀の作品であるこの作品も私は一応読んでいます。お話としては、軍隊ものには定番の訓練所あるいは養成所を中心に進んでいきます。我々の世代ではハリウッド映画のトップガンなんかがパイロット養成所のお話の代表作ですね。しかしさすが日本の漫画、主人公はトム・クルーズではなく美少女です。横の画像を見てもらえれば解りますが、美樹本氏の描く少女は大変にかわいらしく美しいので、ありがちな作品とはまた違った世界観をかもし出しています。

現在では連載も進んで、養成所を卒業した生徒同士が戦場で戦うという悲しいストーリーが展開されています。ガンダムシリーズの特徴の一つである戦争に巻き込まれた少年少女の悲劇という意味では、これまでどおりという感じなのですが、個人的にはちょっと冗長かなと思います。もともと全6話程度で終わるはずだった作品らしく、それを大幅に延長して描いているために話の展開が間延びして感じられるようになってきました。全体としては好きな作品なので、きちんとお話をまとめて終了してくれる事を願っています。

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 Melancholy of Suzumiya Haruhi-chan

少年エースその他で連載中の、作画 ぷよ による4コマギャグ漫画、涼宮ハルヒちゃんの憂鬱の英語版コミックです。もちろん、原作である涼宮ハルヒの憂鬱の英語版ライトノベルとコミックスや長門有希ちゃんの消失の英語版もありますよ。

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 Melancholy of Suzumiya Haruhi-chan 英語版コミック

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 日本語オリジナル版

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 英語版

まさか涼宮ハルヒちゃんまでが英語に翻訳されるなんて、英語版コミックマニアの私でもさすがに驚きました。この作品が連載されていたのは一般誌なので冷静に考えれば別に不思議でも何でもないのですが、二次創作のパロディ=同人 という認識が強いためか、正直なところ驚いてしまいます。まあそれだけ原作が海外でも人気という事でしょうね。

同人といえば、日本ではコミケなどで同人作品の認知度も高まってきていますが、海外の同人の二次創作ってどうなってるんでしょうかね?さすがに日本ほどの市場は無いとは思いますが、個人の同人作家でかなりのレベルの人がいたりするんじゃないでしょうか。最近では日本の漫画風の作品を描く海外の漫画家さんが増えてきています。いまのところ日本の作品の模倣の域を出ていないような印象を受けますが、将来どのように化けるか個人的には期待感を持っています。日本の漫画家さんたちと互いに切磋琢磨して、名作をたくさん生み出してもらいたいですね。