少女コミックで連載されていた篠原千絵による名作漫画、天は赤い河のほとり(そらはあかいかわのほとり)の英語版コミックです、全28巻。
古代オリエントの世界にタイムスリップしてしまった少女・鈴木夕梨の冒険を描いた作品ですね。ヒッタイト帝国を中心にエジプトなど当時の国や偉人などが登場します。歴史のロマンの中で行動的な主人公が大活躍し、ヒッタイトの民から戦いの女神・イシュタルとして崇められるようになります。もちろん少女漫画らしくヒッタイトの皇子との恋愛も丁寧に描かれていますね。
この作品はもちろんフィクションですが、日本人には馴染みの薄いオリエントを舞台に史実と絡めて上手に物語が進行します。英語で読む場合にはそれらオリエントならではの固有名詞が難しいと思いますが、辞書をひきながら歴史の知識も補うようにして読むと良いでしょう。28巻というボリュームは実に読み応えがあります。