別冊マーガレットにて連載されていた中原アヤのラブ★コンの英語版コミックです。全17巻。またラブ★コンの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。
タイトルのラブコンとは “ラブリー・コンプレックス” の略だそうです。背の高い女子と背の低い男子、互いに口げんかが絶えないが傍目から見るとまるで漫才のようだと言われる小泉リサと大谷敦士。そんな二人の恋愛を描いたラブコメ作品です。
別に漫才師を目指しているという訳でもないですが、主要キャラクターが関西弁であることや、ボケとツッコミの掛け合いのようなリサと敦士の口げんかから、漫才を意識した作品であることは間違いないでしょう。そうなってくると気になるのはそれらがどのように英語で表現されているのかという事です。英語にももちろん地域によって訛りはありますが、日本のように文字で訛りを表現する事はあまりありません。あとは笑いのツボのような部分を文化の違う海外の人々にどうやって伝えるか、それも短く簡潔な言葉で伝えるかが重要となります。はっきりいっていくらプロでもかなり難しいことではないでしょうか。
全17巻ということでボリュームもそれなりにあります。それが全部英訳されているのですから翻訳者の方はご苦労さまと思いますが、英語学習者の方でも有効活用したいものです。見事な訳には感心し、ちょっと疑問に感じる部分があれば自分なりの訳文を考えてみるのも英語学習に効果的でしょう。