ハウルの動く城については説明の必要がないですね、宮崎駿監督の名作で日本屈指のアニメ映画です。ここで紹介するのはそのフィルムコミックの英語版です。全4巻。ハウルの動く城のDVDやBlu-rayには日本語音声の他に英語音声も収録されています。
ハウルの動く城 Howl’s Moving Castle 英語版コミック
他には原作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏による原作小説であるHowl’s Moving Castle(魔法使いハウルと火の悪魔)や、その続編小説であるCastle in the Air(アブダラと空飛ぶ絨毯)、そして2008年発売のシリーズ最新作である、House of Many Ways(邦題未定)のそれぞれの洋書もお勧めします。続編2冊は主人公は違いますがハウルとソフィーも登場します。ジブリ作品の映像美は拝めませんが、それを頭に思い描きながら読むと宮崎監督が描ききれなかったハウルの世界がより一層広がります。
しかし原作を読むと同時に、宮崎監督とスタッフ達の映像及び音声の表現力の素晴らしさを再認識できるという一面もまたあります。特にソフィーの老化と若返りの表現の巧みさには原作を読むにつけ、あらためて感心させられてしまいます。自由の発想力と、その発想を映像や音声という形で実現してしまうのは、並大抵の事では無いと思えるからです。私としては日本語訳版でも良いので、ぜひ原作の本を読んで欲しいと思います。