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EDEN エデン

月刊アフタヌーンで連載されていた、遠藤浩輝によるEDEN(エデン)の英語版コミックです、全18巻。

EDEN エデン 英語版コミック

EDEN 日本語オリジナル版

EDEN 英語版

正式なフルタイトルは “EDEN 〜It’s an Endless World!〜” ですね。エデンといえば旧約聖書の創世記に登場する地上の楽園で、アダムとイヴが知恵の実を食べて追放されるまで住んでいた場所のことですね。より正確には “エデンの東方にある園” こそが楽園であり、エデン=楽園というのは後世にひろまった誤解です。

上記のことはこの作品とは関係ないことのように思えますが、この作品にはエノアやソフィアやグノーシアなどグノーシス主義とその神話をモチーフにしたような内容が見受けられます。一方でグノーシス主義がキリスト教の一宗派ではなく、独立したオリエント起源の “東方の” 宗教と解釈される場合もあることを考えると、なにやら上の話が意味深に思えてくるから不思議です。まあ気のせいでしょうけど。

もちろんこれらはあくまでお話を面白くするための味付けのようなものです。エヴァンゲリオンがカバラの思想を世界観に取り入れてるのと同様に、グノーシスを理解することによってこの作品の世界観をより一層楽しめますよというだけのことです。遠藤浩輝氏自身がこの作品について「エヴァンゲリオンに影響された」 とあとがきで語っていますね。

そんな作品ですから英語で読むにはかなりの英語力が必要になります。娯楽作品であることには違いないのですが、単語や表現がやたらと小難しいのですね。ですからこのサイトで主眼である “楽しんで英語を学ぶ” には最適とは言えない作品かも知れません。

くじびきアンバランス Kujibiki Unbalance

げんしけんの中に登場する劇中劇のくじびきアンバランスの英語版コミックです、原作:木尾士目・作画:小梅けいと。全2巻。

くじびきアンバランス Kujibiki Unbalance 英語版コミック

くじびきアンバランス 日本語オリジナル版

くじびきアンバランス 英語版

上記のとおり元々は げんしけん という作品の中に登場する “少年誌にひとつはあるラブコメ” とのことですが、ジャンプやマガジンといった少年誌に連載されている作品にしてはオタクテイストが濃いような気がします。いや、マガジンだったら連載されていても不思議ではないかも知れませんが、一般的なラブコメ漫画とはちょっと違うと思います。

それだけにディフォルメされたラブコメがかえって面白いという事にもなり、全2巻という短さから娯楽として読むには最適な作品の一つだと思います。英語で読む場合もこの短さなら深く考えることなく読めてちょうど良いのではないでしょうか。むしろかなりの英語力を持つ人がこの作品を読んだあとで、海外のフォーラムなどでこの作品について向こうのオタクと意見を交し合うなんて場面を想像すると楽しいですね。

ああっ女神さまっ Oh My Goddess

月刊アフタヌーンで連載中の、藤島康介によるああっ女神さまっの英語版コミックです。

ああっ女神さまっ Oh My Goddess 英語版コミック

ああっ女神さまっ 日本語オリジナル版

ああっ女神さまっ 英語版

この作品も連載がずいぶん長く続いていますね、今ではもはや漫画の定番となった普通の男の子の家に不思議な能力をもった美少女が突然住み着く系の作品では結構古い部類に入るんじゃないかと思います。この系統の作品の古典的代表作はうる星やつらだと思いますが、ラムとベルダンディー、あたると螢一の性格の違いがそれぞれの世界観の違いを生み出していますね。その後の同系統の作品は主要キャラクターの性格の設定によって、これら二つの作品それぞれの系統に再分類されるような気がします。おおまかに言ってアクの強いキャラクターによるギャグコメディと、温和なキャラクターによるラブコメディですね。

現在ではもはや王道の設定といっていいほどなので影響の見られる作品は数え切れないですが、中でも連載が続いているこの作品の影響力は大きいのではないでしょうか。

また日本語と英語の両方のセリフが書かれているバイリンガル版 ああっ女神さまっもあります。バイリンガル版は全5巻です。

蟲師 Mushishi

アフタヌーンで連載されていた、漆原友紀による蟲師の英語版コミックです。全10巻。また 蟲師の北米版アニメDVD もあります。

蟲師 Mushishi 英語版コミック

蟲師 日本語オリジナル版

蟲師 英語版

この作品は独特の世界感をもっていて、とても不思議な、そしていてノスタルジックな気持ちにさせられますね。作者いわくイメージは、「鎖国を続けた日本」、もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」だそうで、ありそうでありえなかった、それでいて日本人の心に訴えかける架空の世界を作り出しています。

いわゆる怪異を扱ったものでありながらこの作品に登場する “蟲” は、積極的に人に害を為す妖怪や怪物とは違って、それ自体には人間的な思考というものは感じられず、単細胞生物のように原始的な本能に従って行動しています。ギンコが捕まえようとすると逃げようとしたり、養分を得るために人にとりついたりするので、生存本能や食欲などの基本的な欲求はあるようですが、それ以上の目的みたいなものは持ち合わせていません。蟲の通り道である光脈というのはおそらく陰陽道や風水でいうところの龍穴や龍脈のようなものだと思いますが、そういう点から蟲の存在は日本的というより大陸的な感じがします。別の言い方をすると民俗学的というより哲学的な感じですね。昔話のように子供に教訓や生活の知恵を与えるという感じではなく、大人がじっくりと考えさせられるような感じです。

現代に生きる我々がこの作品に不思議なノスタルジィを感じるのは、単純に昔の風景を描くという時代設定の問題ではなく、「ありえるはずだった現在」についての想像をかきたてられるからではないでしょうか。

げんしけん Genshiken

テレビアニメ化もされ大人気となった木尾士目によるげんしけんの英語版コミックと小説版の英語版ライトノベルです。コミックは全9巻。コミックは通常版とは別に、Kodansha Comics からおよそ3巻分を1冊にまとめたオムニバス版(Omnibus)も発売されています。また続編であるげんしけん 二代目やスピンオフ作品であるくじびきアンバランスの英語版コミックもあります。

げんしけん Genshiken 英語版コミック

小説 げんしけん 拝入蘭人の野望 Return of the OTAKU 英語版ライトノベル

げんしけん 日本語オリジナル版

げんしけん 英語版

この作品はオタク文化とオタクの生活を一定のフィクションを交えながらも、ある意味リアルに描いた作品として(主にオタクの間で)話題となりましたね。フィクションの部分はあえて言わずとも解るでしょう、そういうところに突っ込んだら負けかなと思います。オタクというか一定の方向に個性的なキャラクター達がサークルや部活をやっているという雰囲気は ゆうきまさみ の 究極超人あ~る みたいな感じがしますね。

そんなわけで海外でもこの作品は一部のコアな層に相当受けたみたいです、もちろん一般ウケはしなかったでしょうが。オタクでなくとも自分の趣味や好きな事を共に楽しみ語りあう仲間がいるというのは素晴らしい事だと思います。この作品を読んだ海外の人たちが げんしけん の様なサークルを作ったりしたら素敵だと思います。