月刊コミックコンプで連載されていた、麻宮騎亜によるサイレントメビウスの英語版コミックです。全12巻。
サイレントメビウス SILENT MÖBIUS 英語版コミック
連載開始が1988年という事ですから、もう20年以上も前の作品になりますね。この作品は近未来の日本(2026年)を描いた作品でしたが、いまから16年後の世界がこの作品のようになっているとは考えにくいですね。また妖魔に対抗する組織であるAMPのメンバーが女性だけという理由も「何も生み出さない戦いのなかでも、女性だけが次代に繋がる命を生み出せる」という事でしたが、これも今ならどっかしらからクレームが入りそうな感じがします。サザエさんとかよりもこういうSF作品の方が妙に時代の古さを感じるのは何故なんでしょうか?
でもそれだけに、現在の漫画やアニメ作品に影響を与えたであろう設定がちらほらとあります。現在のように洗練された(萌えに特化した?)感じはありませんが、むしろそこが良いという人は結構いるでしょう。ブレードランナーなどのハリウッド全盛期のSF映画のテイストも見逃せません。
今この作品を英語で読んで面白いかといえば微妙だとは思いますが、きっと海外にはこの作品のコアなファンが大勢いると思います。