月刊ウィングスで連載されていた、インドの古代神話リグヴェーダを題材にしたCLAMPの聖伝の英語版コミックです。全10巻。
リグヴェーダを題材にしているといっても、オリジナルを知っている日本人はほとんどいないでしょう。私も読んだ事はありません。しかし阿修羅や帝釈天など後に仏教に取り入れられた神々が登場するので、不思議と親近感みたいなものは感じますね。
ところでリグヴェーダ発祥の地であるインドの人々は、この作品に対してどういう感想を持つのか気になる所です。漫画が英訳されていると言っても販売されているのは主に北米ですから、インドではあまり有名では無いかもしれません。ただ日本人でも日本の神話を書物で読んだ事はなく概要だけしか知らないという人も多いので、もしかしたらこの作品を読んで「こんなものか」と思ってしまう方も多いかも知れませんね。そう思うと、俄然オリジナルのリグヴェーダを読んでみたくなってきました。機会があれば図書館で訳本を探してみたいと思います。