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蜻蛉迷宮 Amnesia Labyrinth

電撃文庫MAGAZINEにて連載されていた、原作:谷川流・キャラクターデザイン:武田日向・作画:菜住小羽による蜻蛉迷宮(かげろうめいきゅう)の英語版コミックです。

蜻蛉迷宮 Amnesia Labyrinth 英語版コミック

蜻蛉迷宮 日本語オリジナル版

蜻蛉迷宮 英語版

夏休みの最終日、実家から遠く離れた男子校に通っていた櫛木宗次は、跡継ぎとなるはずだった兄の失踪を受けて急遽二学期から実家に戻りその近くの高校に通うこととなる。実家にいるのは同腹の妹、妾腹の妹、義理の妹という3人の妹、そして何より宗次が転校した学校では、奇妙な連続死亡事件が起こっていた。クラスメイト・笹井由香子の強引な誘いを受けて、宗次はその事件の謎を追うことになるのだが…という感じのミステリー作品です。

英語版は電撃系作品の翻訳出版を多く手掛ける Seven Seas より発売されています。ちなみに英語タイトルの Amnesia とは記憶喪失症のことで、Labyrinth が迷宮という意味ですね。日本語で蜻蛉(トンボのこと)と書くとそれなりに雰囲気のある言葉となりますが、英語で dragonfly というとまた違った不吉なニュアンスがありますので、こういう気の利いた訳ができる訳者さんはいいですね。

おねがいティーチャー Onegai Teacher

アニメが大人気となりましたね、おねがい☆ティーチャーの雑破業によるライトノベルの英語版と、林家志弦の作画によるコミックの英語版です。著者名に雑破業(Go Zappa)の名前がある方が英語版ライトノベルで全1巻です。コミックは全2巻。またおねがいティーチャーの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

おねがい☆ティーチャー Onegai Teacher 英語版ライトノベル&コミック

おねがい☆ティーチャー 日本語オリジナル版

おねがい☆ティーチャー 英語版

子供の頃から意識がなくなり成長も止まってしまうという病気たびたび発症してしまう高校1年生の草薙桂は外見は15歳だが実年齢は18歳。そんな桂のクラスに担任としてやってきた風見みずほは、実は辺境惑星の駐在監視員として地球に赴任した宇宙人であった。そして偶然みずほの正体を知ってしまった桂はみずほの秘密を守るために彼女と結婚して夫婦として暮らすことになるのであった…という感じのSFラブコメ作品です。

ちなみにみずほ先生のキメ台詞である例の「最優先事項よ!」は、英語版Wikipediaでは “This is a top priority!” と訳されていましたよ。また姉妹作品?であるおねがい☆ツインズのライトノベル版と漫画版も同様に英訳されて発売されていますので、こちらも併せていかがでしょうか。

爆裂天使 Burst Angel

GONZOの制作による同名のテレビアニメ作品を、ムラオミノルの作画により漫画化した爆裂天使の英語版コミックです。月刊電撃コミックガオ!にて連載、全3巻。英語リスニング力を強化したい方には、爆裂天使の北米版アニメブルーレイもあります。

爆裂天使 Burst Angel 英語版コミック

爆裂天使 日本語オリジナル版

爆裂天使 英語版

治安が非常に悪く銃の所持が合法化されている21世紀の東京。そんな無法地帯で裏の仕事を請け負う少女たちがいた…そんな感じのサイバーパンク作品です。良く言えば王道、悪く言えばありがちな設定で、この手の作品が好きな人の期待は裏切らないと思います。なお漫画版には “Angel’s Adolescence” というサブタイトルがついていますね。内容としてはテレビアニメシリーズよりも過去のお話を題材としているようです。

全3巻ということで英語版コミック初心者の方にも最適な長さですが、上述の通りテレビアニメシリーズとは内容に違いがありますので、漫画版をまだ読んだ事が無いという方はできれば日本語オリジナル版と併せて購入した方が物語の理解が楽となるでしょう。

蒼穹のファフナー Fafner

XEBEC制作によるロボットアニメ、蒼穹のファフナー(そうきゅうのファフナー)の漫画と小説(ライトノベル)の英語版です。著者名に作画担当の現津みかみ(Mikami Akitsu)の名前がある方が漫画で全2巻、執筆担当の冲方丁(Tow Ubukata)の名前がある方が小説で全1巻です。また英語リスニング力を強化したい方には、蒼穹のファフナーの北米版アニメブルーレイもあります。

蒼穹のファフナー Fafner 英語版ライトノベル&コミック

蒼穹のファフナー 日本語オリジナル版

蒼穹のファフナー 英語版

太平洋に浮かぶ孤島・竜宮島は宇宙からの侵略者・フェストゥムに対抗するための組織・アルヴィスの基地だった。突如として武装した要塞へと姿を変える竜宮島。人型決戦兵器・ファフナーの適格者の少年・真壁一騎は、幼馴染みの皆城総士に促されるままファフナーへの搭乗を決意し、人類の存亡をかけた戦いに巻き込まれていく…という感じの物語です。

上記のとおりこの作品の書籍には漫画と小説の2種類がありますが、漫画の方がどちらかといえばアニメに近いストーリー展開をします。小説版の執筆者の冲方丁氏はアニメのシリーズ構成や脚本を担当している原作側の人ではありますが、小説版ではアニメとはまた違った展開を描いています。この辺りは好みもあるでしょうからお好きな方を選ばれるとよいでしょう。

ある程度英語力に自信があるなら小説版に挑戦していただきたいですが、アニメとストーリー展開が違うだけにきちんと英語で物語を追う英語力が要求されます。その点、漫画だとセリフをあまり理解できなくても、絵を見ながら物語を追うことができますので、だいぶ楽でしょう。

とある科学の超電磁砲 A Certain Scientific Railgun

電撃大王にて連載中の、原作:鎌池和馬、作画:冬川基による、とある科学の超電磁砲の英語版コミックです。また原作である とある魔術の禁書目録のライトノベルの英語版とある科学の超電磁砲の北米版アニメDVDとある魔術の禁書目録の北米版アニメブルーレイ もあります。

とある科学の超電磁砲 A Certain Scientific Railgun 英語版コミック

とある科学の超電磁砲 日本語オリジナル版

とある科学の超電磁砲 英語版

ご存知の通り鎌池和馬氏によるライトノベル作品「とある魔術の禁書目録」のヒロインの一人、御坂美琴を主人公にしたスピンオフ作品ですね。禁書目録と同様にテレビアニメ化もされて人気となりました。

この作品の舞台のメインは「科学サイド」なので、科学やSFに関連した用語や表現がセリフにでてくる事があります。その辺が英語で読むにあたって難しいといえば難しいでしょうか。ただこの作品のファンの方ならばそういう言葉を覚えることも含めて楽しめると思いますので、難しそうだと敬遠する必要はないかも知れません。

英語版は電撃系作品の翻訳に多くの実績がある Seven Seas から順調にリリースされています。今後もおよそ3~5ヶ月程度に1巻というスピードで発売される予定になっていますので、これを機にこの作品の英語版を買い揃えて英語学習に役立ててはいかがでしょうか。

とらドラ! Toradora!

竹宮ゆゆこによる大人気ライトノベルのとらドラ!を絶叫による作画でコミカライズした漫画の英語版コミックです。

とらドラ! Toradora! 英語版コミック

とらドラ! 日本語オリジナル版

とらドラ! 英語版

最初 Toradora というタイトルを見つけた時には原作であるラノベの方の英訳だと思ったのですが、表紙を見てもらえれば解るとおり残念ながら漫画の方の英訳です。こんな事を言っては漫画の方のファンの方に怒られるでしょうか。

最近ではライトノベルの英語訳版が出版されている事自体にはあまり驚かなくなってきましたが、そうなってくると気になるのはどういう作品が英訳されて出版されるのかの基準です。涼宮ハルヒの憂鬱のように海外でもブームとなった作品が英訳されるのは理解できるとしても、ある程度人気があっても出版されない作品もたくさんあります。英語版コミックの方は作品の人気というよりは日本の出版社との包括契約でもあるんだろうなあと個人的に予想しているのですが、英語版ライトノベルの方はいまいち基準が解りません。

そしておそらくは海外の出版社が売れそうだと思った作品について日本の出版元と個別に交渉してライセンスを得ているのだろうと思うのですが、そうなると日本の出版元の営業努力に疑問を感じざるを得ません。これだけ日本のアニメや漫画が世界中で売れている現状を見て、角川やメディアワークスの営業の方達は受身の姿勢のままで良いのでしょうか。実際問題としてラノベの英語版が海外でどのくらいの売り上げがあるのかは解りませんが、将来的な市場の開発という意味でももっと海外に作品を売り込んでも良いと思います。

灼眼のシャナ Shakugan no Shana

原作ライトノベル・アニメ・コミックスと大変な人気を博した、高橋弥七郎による灼眼のシャナの英語版コミック&ノベルです。著者名に作画担当の「笹倉綾人=Ayato Sasakura」の名前がある方がコミックの英語版で、イラスト担当の「いとうのいぢ=Noizi Ito」の名前がある方が原作ライトノベルの英語版となります。英語リスニング力を強化したい方には、灼眼のシャナの北米版アニメブルーレイもあります。

灼眼のシャナ Shakugan no Shana 英語版ライトノベル&コミック

灼眼のシャナ 日本語オリジナルノベル&コミック

灼眼のシャナ 英語版

この作品は独特の世界観と難しい漢字を使った固有名詞が多くてさぞかし翻訳した人は苦労したんじゃないでしょうかね。英語学習のために英訳本を読む人も大変なのですが、慣れてくると訳者が苦労して訳したであろう文章を見つけらるようになって、それが面白かったり勉強になったりするのです。

ちなみに灼眼のシャナは日本のポップカルチャー紹介するアメリカの “Otaku USA:オタクUSA” という雑誌の創刊号の表紙を飾っていました。タイミング的なものもあるでしょうが、雑誌の創刊号の表紙になるくらいの知名度はあったということでしょう。

英語版はライトノベルもコミックも北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。

デ・ジ・キャラット Di Gi Charat

懐かしい人も多いのではないでしょうか、コゲどんぼによるデ・ジ・キャラットの英語版コミックです、他の方の作画による作品も英訳されていますね。英語版コミック入門用にいかがでしょうか。またデ・ジ・キャラットの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

デ・ジ・キャラット Di Gi Charat 英語版コミック

デ・ジ・キャラット 日本語オリジナル版

デ・ジ・キャラット 英語版

しかしでじこまで英訳されて発売されているとは、恐るべしですね。この作品は各キャラクターが会話の語尾に 「~にょ」 とか 「~にゅ」 とかをつけて話すのが特徴なのですが、英語版ではどうなっているかと言うと、そのまま英文の語尾に nyo とか nyu というのをつけて話します。例えば「でじこだにょ」は、 “I’m Dejiko nyo” という感じですね。

「こういうのってネイティブの人たちはどう思うんだろうか~」なんて考えているうちに、むしろこういう語尾を違和感なく受け入れてしまってる自分に気づいてびっくりしました(笑)。日本人でも最初はとまどうのが普通ですよね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media とブロッコリーの北米子会社である Broccoli Books から発売されています。

ぴたテン Pita-Ten

月刊電撃コミックガオ!で連載されていた、コゲどんぼによるぴたテンの英語版コミックです。全8巻。

ぴたテン Pita-Ten 英語版コミック

ぴたテン Pita-Ten 英語版ライトノベル

ぴたテン 日本語オリジナル版

ぴたテン 英語版

ぴたテンの登場人物たちは小学生で、日本人の私達から見れば普通より少々育ちの良い感じがしますね。しかし海外の人たちにとっては日本人の子供達に対して抱くイメージに近いものがあるのではないでしょうか。特に主人公の湖太郎は中学受験を目指していて、こういうのは東アジアでは珍しくないですが、ヨーロッパではあまりないことでしょう。これは勝手な想像ですが、逆にヨーロッパの子供達の中にはぴたテンの子供達の様な小学校生活に憧れる子供もいるではないでしょうか。ちなみに英語版を発売している Tokyopop の公式ページでは、紫亜が一番人気あるようでした。

さて英語版は北米の翻訳漫画出版社の Tokyopop より全8巻が発売済みで、ぴたテン 公式コミックファンブック(アンソロジー)の全3巻も英語版が発売されています。まとめ買い・プレゼントに最適なBOX SETもありますが、こちらは1巻から4巻までの4冊しか入っていないみたいですね。
Pita-Ten Box Set (Vol. 1-4)

また落合ゆかりによるぴたテンのライトノベルも Seven Seas から英語版が全3巻で発売されていますので、英語力に自信のある方はこちらの英語版ライトノベルの読破に挑戦されてみてはいかがでしょうか。

ガンパレード・マーチ Gunparade March

プレステ用ゲーム「高機動幻想ガンパレード・マーチ」の世界観を、さなづらひろゆきの作画で漫画化したガンパレード・マーチの英語版コミックです、全3巻。またガンパレード・マーチの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

ガンパレード・マーチ Gunparade March 英語版コミック

ガンパレード・マーチ 日本語オリジナル版

ガンパレードマーチ 英語版

アニメは第二期も製作されて大人気となりましたが、漫画の方は3巻で終わってしまったためかあまりぱっとした印象がありませんね。海外でもアニメの方は北米や東アジアで放送されましたが、ゲームの方は発売されてませんのでアニメしか知らない人の方が多いでしょう。やっぱりサムライや忍者とかが刀を振り回す作品の方が海外では受けるんですかね。日本ではかなり多くのメディアミックス展開がされてそれぞれが人気となっただけに、色々と考えさせられます。

もしかしたら日本のアニメ・ゲーム市場におけるメディアミックス展開に海外のユーザーがついてこれないのかも知れません。海外でも有名な映画タイトルなどはメディアミックス展開をしてさまざまな商品を発売する事もありますが、日本のように小規模予算の作品でも製作前からメディアミックス展開が決まってるというのはあまりないのではないでしょうか。さまざまな企業が資金と責任を分担して、それぞれの市場で商品を売って儲けるという日本アニメの製作委員会方式が特殊な日本市場を作り出しているのだとしたら、それが将来的に良い結果を生むのか悪い結果を生むのかどちらなのでしょうか?

なんだか作品にまったく関係のない感想になってしまいました、深い考えがあるわけではないので忘れてください。