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Strawberry Panic! ストロベリーパニック

百合系ライトノベルの名作、ストロベリーパニックです。公野櫻子による原作ライトノベルとたくみなむちによるコミカライズ版の両方が英訳されています。

Strawberry Panic! ストロベリーパニック 英語版ライトノベル&コミック

ストロベリー・パニック! 日本語オリジナル版

Strawberry Panic! 英語版

この作品の原作小説は全3巻で漫画版は全2巻なのですが、 “The Complete Novel Collection(英語版小説完全版)”、”The Complete Manga Collection(英語版漫画完全版)” というようにそれぞれまとまった形で出版されてますので、これらの完全版を買われたほうが解りやすく値段も安くすみます。

最近では海外のオタク達の間でも Yuri で百合と通じるようになってきました。もちろん皆が皆、百合が好きだというわけではないでしょうが、一つの嗜好として認知されてきているという事だと思います。

個人的な好みをいうと私は、マリみてに代表されるような百合色を前面に押し出した耽美系の百合作品よりは、けいおんみたいに日常描写の中に薄い百合っぽさがある作品の方が好みです。たぶんですが、BL好きの方達の中にもBL色の強い作品より、普通の少年漫画の中にかいまみえる友情の方が好きだという方もいらっしゃると思います。百合はエッセンスなんですよね。

だからといって百合を前面に出した作品が嫌いというわけではありません。それはそれ、これはこれです。一般作品で消化しきれない妄想と煩悩を、ストロベリーパニックは満たしてくれます。耽美最高!

Slayers スレイヤーズ

スレイヤーズ Revolutionが現在放映中ですが、その大人気シリーズスレイヤーズの原作小説の英語版です。英語リスニング力を強化したい方には、スレイヤーズの北米版アニメDVD&Blu-rayもあります。

Slayers スレイヤーズ 英語版ライトノベル

スレイヤーズ 日本語オリジナル版

スレイヤーズ 英語版

最近はスレイヤーズの様な王道っぽいファンタジー作品が減りましたね。作家の方々も色々と試行錯誤をしなければならないのでしょうが、なんとなく時代の変化を感じます。個人的にはビキニ鎧全盛の時代のファンタジーを久しぶりに読んでみたい様な気がします。

日本でも根強い人気があるスレイヤーズですが、海外にもコアなファンの人たちがいるみたいでそれなりに人気があります。日本でファンタジーが流行していた時期は海外でもファンタジーが人気だったんですよね。スレイヤーズはそんな中でも珍しいコメディ要素を含んだ作品として扱われていたようです。スレイヤーズのタイトルの元である英語の slay には本来の意味である “殺害する” という他に、スラングとして “笑いころげさせる” という意味もあるそうです。製作側もそれを承知しているらしく、シリアスパートとギャグパートの落差を意図的につけてる部分もあるようですね。

xxxHOLiC ホリック

週刊ヤングマガジンおよび別冊少年マガジンにて連載されていた、CLAMPのxxxHOLiC ホリックの英語版コミックと、西尾維新の執筆によるライトノベル版、xxxHOLiC アナザーホリックの英語版ライトノベルです。コミックは全19巻。またxxxHOLiCの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

xxxHOLiC ホリック 英語版コミック&ノベル

xxxHOLiC 日本語オリジナル版

xxxHOLiC 英語版

おそらくは狙ってつけたんでしょうが、xxxHOLiCというタイトルは初めて見る英語圏の人にとってはかなり衝撃的でしょうね。holicとは別の語と複合して新しい語を作る接尾辞で、”~中毒” などという意味があります。そして xxx というXの三文字には色々な意味がありますが、基本的には ポルノ全般を指す語として認識されます。まあ広い意味では xxx に様々な意味をあてはめる事もでき、おそらくはそういう意味のタイトルなのでしょうが、英語圏の人が最初に思い浮かぶのは “ポルノ中毒” でしょう。ちなみにこの意味での一般的な英語表現は “pornography addiction” で、英語版 Wikipedia の xxxHOLiC の紹介ページにはこの項目へのリダイレクトリンクがあります。

もちろんこの作品はそういういかがわしい類のものではなく、このタイトルも “アヤカシ” に “取り憑かれ易い” 主人公の体質を表現したものですので安心してください。

げんしけん Genshiken

テレビアニメ化もされ大人気となった木尾士目によるげんしけんの英語版コミックと小説版の英語版ライトノベルです。コミックは全9巻。コミックは通常版とは別に、Kodansha Comics からおよそ3巻分を1冊にまとめたオムニバス版(Omnibus)も発売されています。また続編であるげんしけん 二代目やスピンオフ作品であるくじびきアンバランスの英語版コミックもあります。

げんしけん Genshiken 英語版コミック

小説 げんしけん 拝入蘭人の野望 Return of the OTAKU 英語版ライトノベル

げんしけん 日本語オリジナル版

げんしけん 英語版

この作品はオタク文化とオタクの生活を一定のフィクションを交えながらも、ある意味リアルに描いた作品として(主にオタクの間で)話題となりましたね。フィクションの部分はあえて言わずとも解るでしょう、そういうところに突っ込んだら負けかなと思います。オタクというか一定の方向に個性的なキャラクター達がサークルや部活をやっているという雰囲気は ゆうきまさみ の 究極超人あ~る みたいな感じがしますね。

そんなわけで海外でもこの作品は一部のコアな層に相当受けたみたいです、もちろん一般ウケはしなかったでしょうが。オタクでなくとも自分の趣味や好きな事を共に楽しみ語りあう仲間がいるというのは素晴らしい事だと思います。この作品を読んだ海外の人たちが げんしけん の様なサークルを作ったりしたら素敵だと思います。

るろうに剣心 Rurouni Kenshin

週刊少年ジャンプで連載され、男の子ばかりでなく女の子にも幅広い人気を博した和月伸宏によるるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の英語版コミックです。通常版が全28巻、およそ3巻分を1冊に収録した分厚い VIZBIG Edition が全9巻です。

るろうに剣心 Rurouni Kenshin 英語版コミック

実写映画化に併せて新しく執筆された特筆版の英語版もあります。
るろうに剣心 特筆版 英語版コミック

他には原作漫画だけでなく、静霞薫の執筆によるライトノベルの英語版もあります。英語力に自信のある方はこちらを選ばれても良いでしょう。
るろうに剣心 Rurouni Kenshin 英語版ライトノベル

るろうに剣心 日本語オリジナル版

るろうに剣心 英語版

この作品が日本で人気となった事はみなさんもご存知でしょうが、海外での人気も相当なものでした。英語版コミックの売れ行きも順調だったみたいで、出版元の VIZ Media より大判の VIZBIG Edition が発売されています。またアニメもやはり高い評価を受けたようです。外人さんは本当にサムライやチャンバラが好きですね。

なお日本語のタイトルはご存知 “るろうに剣心” ですが、海外ではそのままローマ字表記した “Rurouni Kenshin” の他に、OVAなどは “Samurai X” なんてタイトルで呼ばれていたりもします。日本語ですら意味が解りにくいタイトルを英訳するのに、担当者が相当悩んだろう事は推測に難くないですが、Samurai X はちょっとあんまりだと思います。作品の雰囲気ぶち壊しですね。ところがこのOVAがまた海外でかなり高い評価を受けているのですから、海外での剣心人気は本物だと思われます。