少女漫画」カテゴリーアーカイブ

メンズ校 Seiho Boys’ High School!

ベツコミ(別冊少女コミック)にて連載されていた、和泉かねよしによるメンズ校の英語版コミックです。全8巻。

メンズ校 Seiho Boys’ High School! 英語版コミック

メンズ校 日本語オリジナル版

メンズ校 英語版

最寄りの駅からは車で50分、生徒たちが「アルカトラズ刑務所日本支店」と呼ぶほどの超僻地にある全寮制の男子校・栖鳳高校(せいほうこうこう)。女っ気のまったくない環境で、イケメン揃いなのに恋と性に飢えた男子たちの学園生活を描くコメディ作品です。Amazon のレビューを見る限り、男子同士のBL的恋愛を描いたものというよりは、思春期の男子の性を赤裸々に描いた作品みたいですね。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から全8巻が発売されています。この作品は上述の通り思春期男子特有の性を赤裸々に描いていますので、いわゆる下ネタが結構多い作品です。それらがどんな風に英語に翻訳されているのか、あるいは日本と欧米の制度文化の違い(たとえばエロ本の規制問題とか)をどのように扱っているのか興味が尽きないところです。

ひつじの涙 Tears of a Lamb

花とゆめに連載されていた、日高万里によるひつじの涙の英語版コミックです。 全7巻。

ひつじの涙 Tears of a Lamb 英語版コミック

ひつじの涙 日本語オリジナル版

ひつじの涙 英語版

高校1年生の少女・蓮見圭は、3年前ある人の大切な指輪をなくしてしまい、今もその指輪を探し続けている。その人が住んでいたアパートの205号室だけが唯一探していない場所になり、その部屋に現在住んでいるクラスメートの神崎京介に部屋に入れてくれるように頼むが頑として入れてもらえない。果たして圭は無事指輪を見つける事ができるだろうか…という感じの作品です。

英語版は CMX という翻訳漫画出版社から全7巻で発売されています。全7巻という長さはちょっと英語版コミック初心者には長めでしょうか。もしあまり英語力に自信の無いかたが読まれる場合は、じっくりと時間をかけて少しづつゆっくり読むように心がけてください。

蝶よ花よ Butterflies, Flowers

プチコミックにて連載されていた、吉原由起による蝶よ花よの英語版コミックです。全8巻。

蝶よ花よ Butterflies, Flowers 英語版コミック

蝶よ花よ 日本語オリジナル版

蝶よ花よ 英語版

代々続く大地主の家柄である久世家の箱入り娘・蝶子。しかし父親の代で没落してしまい、現在ではそば屋の元お嬢様となっている。そんな蝶子が入社した会社で配属されたのは、面接時にセクハラをしてきた面接官が課長を務める秘書課。ところがなんと彼は、久世家の元使用人 “ちゃーちゃん” だったのだ…という感じのラブコメディです。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。全8巻と英語版漫画初挑戦の方がチャレンジするにはちょっと長めではありますが、もともと作品が大人女性向けという事もあってそれなりに英語力がある方なら特に難しいという程でもないでしょう。この作品のファンだという方はいっきに全部読んでしまっても良いかも知れません。

ハーレムビートは夜明けまで Mad Love Chase

月刊Asukaにて連載されていた、高嶋上総によるハーレムビートは夜明けまでの英語版コミックです。全5巻。

ハーレムビートは夜明けまで Mad Love Chase 英語版コミック

ハーレムビートは夜明けまで 日本語オリジナル版

ハーレムビートは夜明けまで 英語版

魔界の王子・カイトは結婚式当日に魔界から逃げ出し、ペットの猫・レヴンと共に人間界へとやってきた。人間界ではカイトは高校生に、レヴンは女性教師に姿を変えて平穏に暮らす日々を送っていたが、魔界から蒼夜・冬真・太樹の三人の追手と、婚約者であたヴィータ王女がやってきて…という感じの作品です。魔界とか魔物とはいっても恐ろしいものではなく、なんとなくコミカルな印象を受けるキャラクターが魅力です。

全5巻という事で英語版コミック初挑戦の方でもゆっくり時間をかければ難しいという事もないでしょう。英語版は翻訳漫画出版大手の Tokyopop から発売されています。現在 Tokyopop は翻訳出版事業を停止してしまっていますので、この作品の英語版を欲しいという方は早めに購入されておいた方が良いでしょう。会社自体は存続していますが、売り切れた場合に増版するとは限りませんからね。

switch スイッチ

月刊ステンシルにて連載を開始し、現在では月刊Gファンタジーにて連載中の、naked ape によるswitch(スイッチ)の英語版コミックです。全13巻。

switch スイッチ 英語版コミック

switch スイッチ 日本語オリジナル版

switch 英語版

麻薬中毒者や密売組織の摘発に従事し、薬物犯罪に関しては逮捕や家宅捜索に加えておとり捜査など、一部警察以上の捜査権限を持つ関東信越厚生局麻薬取締部。そこの新人捜査官である衛藤快と倉林春は、一度は日本から撤退した中国の密売組織龍玄が、再び国内で活動を始めた事を受けて捜査を開始する。そこで浮かびあがった “switch” と呼ばれるキーワード、それは16年前、何人もの人々の命を奪い、ついには捜査官の命まで奪い、そして一切の捜査資料とともに忽然と消えた幻のドラッグの名前だった…という感じの作品です。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。全13巻という事で英語初心者の方にはちょっと長い作品でしょうか。また犯罪や薬物に関する英語表現は少々難しいような気がします。この作品を選ばれるなら、じっくり時間をかけて読むようにしてください。

龍の花わずらい Two Flowers for the Dragon

LaLaにて連載されていた、草川為による龍の花わずらいの英語版コミックです。全7巻。

龍の花わずらい Two Flowers for the Dragon 英語版コミック

龍の花わずらい 日本語オリジナル版

龍の花わずらい 英語版

砂漠のオアシスの地を統べる龍の一族の次期当主の娘・シャクヤには、警察局長の息子で自身も警察局の役人であるクワンという許婚がいた。しかしそんな彼女の前に5年前から行方不明になってしまっていた、前の許婚のルシンが現れる。困った龍の一族の現当主であるシャクヤの母は、1年後にシャクヤの気持ちに呼応して彼女の腕に咲く刺青の花の数が多い方をシャクヤの婿にすると告げる。果たしてクワンとルシンのどちらがシャクヤの婿になるのであろうか…という感じ作品です。

英語タイトルの “Two Flowers for the Dragon” は中々雰囲気があって良いと私は思います。まあ言葉だけの印象だと青年一人に少女二人という感じもしますが…。

それはさておき上述の通りこの作品は全7巻ではありますが、英語版は第6巻までリリースしたところで発売が止まってしまっています。出版元のCMXは2010年7月に事業停止になっていまいましたので、非常に残念ではありますが続刊がリリースされる可能性は極めて低いでしょう。

ラピスラズリの王冠 The Lapis Lazuli Crown

LaLaDXにて連載されていた、川瀬夏菜によるラピスラズリの王冠の英語版コミックです。全2巻。

ラピスラズリの王冠 The Lapis Lazuli Crown 英語版コミック

ラピスラズリの王冠 日本語オリジナル版

ラピスラズリの王冠 英語版

人口のおよそ2割が魔法を使えるというサヴァラン王国。主人公の少女・ミエルは、その昔王宮に仕える魔法使いの貴族のヴィオレット家の次女として生まれたが、魔法はあまり得意ではなくその代わりに人並みはずれた怪力の持ち主だった。そんなある日、姉との口論から気分がムシャクシャしていたミエルはバッグを放り投げてしまい、それが偶然にそこにいた少年に当たってしまう。実はその少年こそ、魔法で変装してお忍びで出歩いていたサヴァランの王子・ラディアンだったのだった…という感じの作品です。

全2巻という事で、英語版コミック初心者の方におすすめですね。ストーリーもまあ王道な少女漫画の流れを踏襲していて、特に複雑な展開とかはありません。心配なのは出版元の CMX が既に事業停止になっていますので、いずれ品切れになってしまう可能性があるというくらいでしょうか。

ココにいるよ! I Am Here!

なかよしにて連載されていた、遠山えまによるココにいるよ!の英語版コミックです。全5巻。

ココにいるよ! I Am Here! 英語版コミック

ココにいるよ! 日本語オリジナル版

ココにいるよ! 英語版

地味で存在感が無く、クラスメイトに名前さえ覚えてもらえない中学2年生・隅乃ひかげは、趣味でやっているブログでの常連さんとのやりとりが心の支えだった。そんなある日、ひかげは学校のアイドルのひとり・武藤日向に「いつも見ていた」と告白される。こうしてひかげはブログの常連2人に相談しながら、日向にふさわしい人間になろうとがんばるのであった…という感じのラブコメ作品です。

さて英語版ですが、Del Rey という翻訳出版大手から第1巻が発売された所で2巻以降の発売が止まってしまっていましたが、講談社の北米子会社である Kodansha Comics から第2巻が発売されました。こういう事は割りと珍しいことなのですが、これで全5巻すべての英語版が発売される可能性がいよいよ高くなってきました。最近北米の翻訳出版会社の事業停止やライセンス切れを起こした作品の出版中止で、途中で続刊が発売されなくなってしまった作品が多かっただけに朗報ですね。

伯爵と妖精 The Earl and The Fairy

谷瑞恵による同名のライトノベル作品を、香魚子(あゆこ)による作画で漫画化した伯爵と妖精の英語版コミックです。全4巻。

伯爵と妖精 The Earl and The Fairy 英語版コミック

伯爵と妖精 日本語オリジナル版

伯爵と妖精 英語版

舞台は19世紀ヴィクトリア朝時代のイギリス。科学と経済の発展に沸く人々は、妖精が隣人であった時代を忘れてお伽噺の中だけの存在と思うようになっていた。そんな中でも妖精が見えて話もできる少女・リディアは、スコットランドの片田舎に亡き母の跡を継ぎ妖精博士の看板を掲げて生活していた。しかしろくな依頼もなく村人からは変人扱いされてたリディアだったが、ある日ロンドンに住む父のもとへ行こうと乗った船の上で、謎の青年・エドガーに出会い、妖精博士としての仕事の依頼を受ける。エドガーは実は、妖精国に領地を持つという貴族・伯爵だったのだ…という感じのファンタジー作品です。

全4巻という事でそれほど長くものなく、英語版コミック初挑戦やプレゼントに最適ではないでしょうか。現在はまだ第1巻までしか発売されていませんが、3ヶ月に1冊というペースでリリースされているみたいなので、年内あるいは年明けには最終巻までリリースされることでしょう。

胡鶴捕物帳 Red Hot Chili Samurai

月刊Asukaにて連載中の、片桐美亜による胡鶴捕物帳(こかくとりものちょう)の英語版コミックです。

胡鶴捕物帳 Red Hot Chili Samurai 英語版コミック

胡鶴捕物帳 日本語オリジナル版

胡鶴捕物帳 英語版

時代考証なんて気にしない、という感じな架空の江戸時代の藩主の息子・千渡胡鶴(せんとこかく)は15歳、胸元に黒い鶴の刺青をもち唐辛子を動力源にして今日も悪を成敗する。とにかく唐辛子が大好きで自分で栽培するほど。英語版タイトルの “Red Hot Chili Samurai” 意味がこれで解るかと思います。表紙のデザインでは RED と HOT が入りきらずに小さい文字でかかれていますが…

この作品は現在も連載中ですが、英語版は残念ながら第4巻までリリースしたところで出版元の Tokyopop が2011年5月をもって翻訳出版事業から撤退してしまいました。どこか他の出版社が後を引き継いでくれれば良いのですが、5巻以降の続刊がリリースされる可能性は極めて低いでしょう。サムライやチャンバラものは北米でははずれる事が少ないだけに、とても残念ですね。