少年漫画・その他」カテゴリーアーカイブ

ジオブリーダーズ Geobreeders

ヤングキングアワーズで連載中の、伊藤明弘によるジオブリーダーズの英語版コミックです。

ジオブリーダーズ Geobreeders 英語版コミック

ジオブリーダーズ 日本語オリジナル版

ジオブリーダーズ 英語版

漫画という創作の世界にリアリティを求める人もいますが、この作品は創作ならではの非現実的表現で爽快感が得られるタイプの作品ですね。

化け猫退治の専門会社「神楽総合警備」に就職した田波洋一の波乱万丈な生活を描いたこの作品は爽快なガンアクションと、ご都合主義による超強運が売りとなっています。なんとなく雰囲気が一昔前のSFっぽいところがあって、そういうのが好きな人にはたまらないでしょう。

現在は作者が長期療養中という事で連載も休載していますが、連載再開を心待ちにしているファンの方も多いのではないでしょうか。こうして英語版も発売されている事から海外で待っている方もいるかも知れませんね。

龍眼 -ドラゴンアイ- Dragon Eye

月刊少年シリウスで連載中の藤山海里による、龍眼 -ドラゴンアイ-の英語版コミックです。

龍眼 -ドラゴンアイ- Dragon Eye 英語版コミック

龍眼 -ドラゴンアイ- 日本語オリジナル版

龍眼 -ドラゴンアイ- 英語版

シリウスならではというか、王道的少年ファンタジー漫画という感じですね。こういう作品がまだ創られるという事は嬉しく思います。絵柄も今の少年誌の主流とはちょっと違いますが、なんとなく昔っぽいというか逆に新しいというか良い感じだと思います。

この作品も2008年5月号から長期休載となっていますね。ジャンプのように簡単に打ち切りになるのも問題だと思いますが、安易に休載をされるのもどうかと思いますね。もちろんこの作品の事を言ってるのではなく、漫画誌全体の傾向の話です。ファンとしては打ち切りになるよりは、いずれ連載が再開される事に期待をつなぎたいものです。しかし好きで読んでいた作品が、あれも休載これも休載という事が続くと、雑誌や単行本購入のモチベーションそのものが下がります。病気療養などのやむを得ない事情や、スケジュール的に厳しい週刊誌で1ヶ月程度作者の休息を含めて取材や構想を練るために休みを取るというのは理解できますが、月刊誌で何年も休載するのは勘弁してもらいたいです。

かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~ Kashimashi

月刊コミック電撃大王で連載されていた、原作 あかほりさとる・作画 桂遊生丸によるかしまし ~ガール・ミーツ・ガール~の英語版コミックです、全5巻。

かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~ Kashimashi 英語版コミック

かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~ 日本語オリジナル版

かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~ 英語版

原作が あかほりさとる という事で、「どうせちょっとエロい萌え漫画だろう」と思った人は正解です。しかしそこは あかほり先生、ちゃんとオリジナリティある設定を使って独自の世界観を描いています。突然女の子になってしまった少年と、彼(彼女?)を取り巻く二人の少女による三角関係というストーリーです。見た目だけ少女が一人と、生まれつきの少女が二人という事で、女三人寄れば姦(かしま)しいという訳ですね。

この作品はアニメ化もされていて、主人公(大佛はずむ)の声を植田佳奈、ヒロインの少女の一人である来栖とまりの声を田村ゆかり、もう一人のヒロインである神泉やす菜の声を堀江由衣がそれぞれ担当しています。個人的には漫画よりもアニメで観たい作品ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版社の Seven Seas から通常版全5巻とオムニバス版全2巻にて発売されています。

はりだま退魔塾 Haridama Magic Cram School

月刊少年シリウスで連載されていた、鈴見敦によるはりだま退魔塾の英語版コミックです、全1巻なので英語版コミック入門用に最適だと思います。

はりだま退魔塾 Haridama Magic Cram School 英語版コミック

はりだま退魔塾 日本語オリジナル版

はりだま退魔塾 英語版

上でも言いましたが、全1巻というボリュームはちょっと英語版コミックを買ってみようかというにはちょうど良いと思います。何十巻もある長編漫画の英語版をいきなり揃える人というチャレンジャーも時にはいらっしゃいますが、もし途中で挫折したら結構な金額が無駄になってしまいます。ですから全1巻~5巻程度のコミックを試しに買ってみて、ある程度は面白く読める事を確認してから長編漫画にトライした方が良いと私は思っています。

全1巻の作品で英語版がでている作品はあまり多くはありませんが、右上の検索ボックスに “全1巻” や “全2巻” などとお好みの巻数を入力して(数字は半角のアラビア数字で)検索するとお好みの巻数の作品を検索できます。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Del Rey から発売されています。

北斗の拳 Fist of the North Star

原作・武論尊、作画・原哲夫によるジャンプ漫画の金字塔、北斗の拳の英語版コミックです。また北斗の拳の北米版アニメDVDもあります。

北斗の拳 Fist of the North Star 英語版コミック

北斗の拳 日本語オリジナル版

北斗の拳 英語版

この作品についての詳しい紹介は不要だと思います。格闘漫画の金字塔、強敵(とも)との熱き戦いを描いた男の漫画、我が生涯に一片の悔いなし。私個人もかなり大好きな作品です。北斗の拳を語り始めるとちょっと止まらない感じがしますので、作品にはあまり触れないでおこうと思います。

なお英語版コミックの “Master Edition” は日本語に訳すと “完全版” とでも呼べばよいのでしょうか。なんと原哲夫先生書き下ろしによる表紙を採用した北米ファン待望のリリースとなるはずでしたが、途中で出版元の Gustoon Entertainment が北米事業から撤退をしてしまったために 9巻までしかリリースされていません。なので残念ながら北斗の拳全話の英語版は今のところ手に入りません。非情に残念ではありますが、海外ではやはり最近の作品の方が人気があるのでしょうね。

蒼天の拳 Fist of the Blue Sky

コミックバンチで連載されている、原哲夫による北斗の拳の外伝的作品、蒼天の拳の英語版コミックです。

蒼天の拳 Fist of the Blue Sky 英語版コミック

蒼天の拳 日本語オリジナル版

蒼天の拳 英語版

自分は北斗の拳が大好きだったのですが、どうもこの蒼天の拳はかなり最近まで読む気が起きませんでした。一応北斗の拳とのつながりはあるとはいえ、自分にとってはまったく別の話としか思えなかったからです。そして連載がひと段落して22巻がでたところで読んでみたところ、やはりまったく別の話だという印象を受けました。完全に原哲夫テイストの作品になっていて、原哲夫先生の他の作品が別に好きでは無い自分にとってはかつての様な興奮を覚える事ができませんでした。武論尊の描く “男” と 原哲夫の描く “男” の差で、どうしても蒼天の拳のキャラクター達をかっこよいとは思えなかったのです。

こちらの英語版コミックも北斗の拳の英語版と同じように、途中で出版元の Gustoon Entertainment が北米事業から撤退をしてしまったために 4巻までしかリリースされていません。残念ながら今後のリリースも未定となっています。

R.O.D -READ OR DIE-

ウルトラジャンプで連載されていた、原作 倉田英之・作画 山田秋太郎と綾永らんによる R.O.Dシリーズ の英語版コミックです、小説版ベースのコミック、Read or Die(作画 山田秋太郎)は全4巻、アニメ版の外伝的コミックである Read or Dream(作画 綾永らん)も全4巻です。またR.O.D -READ OR DIE-の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

R.O.D 英語版コミック

R.O.D 日本語オリジナル版

R.O.D 英語版

この作品の原作はライトノベルですが、そちらの方は残念ながら英訳されていません。主人公が読書好きなキャラなので小説版で読んだ方が面白いと思うのですが残念ですね。

しかしこの作品は世界観が面白いです。紙を自在に操ることのできる紙使い、大英図書館特殊工作部、グーテンベルク・ペーパー、などなどライトノベル原作ならではの世界観にはまる人は結構多いのではないでしょうか。逆にいうとはまらない人は全くはまらない可能性もありますが、そういう作品もありだと思います。

ちなみに左の画像は、Read or Dream の英語版の第1巻のものです。Read or Die の表紙より絵がかわいかったのでこっちにしました。

女子高生 High School Girls

コミックハイ!で連載されていた、大島永遠による女子高生の英語版コミックです。全9巻。また女子高生 GIRL’S-HIGHの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

女子高生 High School Girls 英語版コミック

女子高生 日本語オリジナル版

女子高生 英語版

“女子高生 GIRL’S-HIGH” というタイトルでテレビアニメ化もされましたね。また “女子高生Girls-Love” というタイトルでCOMICすももにて新連載がスタートしました。まあ色々と副題をつけないとあらぬ誤解を受けそうなタイトルではありますね。

この作品は男性ならば興味があるであろう「女子高の実態」を赤裸々に描いた作品として話題となりました。ただあくまでバラエティとして描いている事は忘れない方が良いでしょうね。萌え漫画ででてくるような女子高が存在しない事は誰でも知っていますが、この手の漫画にでてくるような女子高だって別に普遍的という程でもありません。この作品の面白さは、頭でわかっていながらも男ならば期待してしまう女子高のイメージを徹底的にぶち壊す事にあるので、その辺を演出として楽しめるか真面目に受け取るかは大きな違いとなるでしょう。結局の所、この作品は女子高出身者が読んで楽しめる「女子高あるある」では無いという事ですね。あるある的な作品ならばもうちょっと日常的などうでもいい事についての笑いがあっても良いと思います。

池袋ウエストゲートパーク IWGP

池袋ウエストゲートパークと言えば石田衣良による原作小説とテレビドラマが有名ですが、ここで紹介するのは有藤せなの作画によるコミックの英語版です、全4巻。

池袋ウエストゲートパーク IWGP 英語版コミック

池袋ウエストゲートパーク 日本語オリジナル版

池袋ウエストゲートパーク 英語版

この作品は上述の通りコミックよりも原作小説やテレビドラマの方が国内では有名ですが、日本のテレビドラマって海外ではどのくらい人気があるものなんですかね? 最近では日本のアニメや漫画が海外でも高い人気があるというのは割と知られてきていますが、日本のテレビドラマの人気がどうなのかちょっと気になるところです。

個人的にはなんとなく日本のドラマはアジアでは人気があっても欧米では人気がないようなイメージがあります。単純にイメージなので数字とかに基づいたものでは無いのですが、海外で人気となったらそれこそテレビでその事を大々的に宣伝すると思うんですよね。まあドラマの方は国内だけでも十分な市場規模があるので、現状では海外で売らなくても営業が成り立つという構図もあるのかも知れません。テレビドラマは視聴率の稼げるテレビ番組枠という制限がありますので需要以上の作品が製作される事はありませんが、漫画はほぼ制限無く出版されますしアニメも深夜枠から衛星放送まで使って供給過多の状況が続いてますからね。もともとお互いの条件が違うんでしょうね。より厳しい条件で生き残らねばならないから、アニメや漫画が海外でも評価される作品を生み出すのでは無いでしょうか。

KAGETORA カゲトラ

マガジンSPECIALで連載されていた、瀬上あきらによるKAGETORAの英語版コミックです、全11巻。

KAGETORA カゲトラ 英語版コミック

KAGETORA 日本語オリジナル版

KAGETORA 英語版

忍者を扱った漫画というと最近ではジャンプなどのバトル系が最初に思い浮かびますが、ギャグやラブコメ作品も結構ありますね。ニンジャやサムライを題材とした作品は海外では鉄板なみに評価が高い傾向にありますが、この手のギャグやラブコメはどうなんでしょう? 一般的に海外の人がニンジャに対して抱くイメージはどちらかといえば目的のためには手段を選ばない悪役的なものがほとんどでした。それがニンジャタートルズや NARUTO などのヒットで少しづつ変わって、冷徹な暗殺者から人間味のあるキャラクターもうけいれらる様になって来ている気がします。

ただ個人的には忍者や侍を見るならシリアス作品の方が好きですね。ニニンがシノブ伝ぐらいに突き抜けたギャグなら別ですが、ラブコメを時代ものでやる必要性があまり無いように思えます。